【医師解説】PMSや生理痛にもCBDは効果あり?使い方や注意点まで徹底解説

執筆者:桐田 泰江(麻酔科医・産業医
経歴:浜松医科大学医学部医学科卒業。オーストラリア シドニー大学医学部Pain management修士課程卒業後、神戸市内の医療機関にて麻酔科医として勤務。現在は産業医として勤務。日本医師会認定産業医や日本麻酔科学会認定医、アロマセラピー学会認定医の資格を有する。痛みの専門家として多くの「企業人」を診察した経験から生活者視点での執筆を得意とする。

月経(生理)の前にイライラしてしまったり、身体的な痛みがあったりと、月経前症候群(PMS)や生理痛からくる様々な不調でお悩みの方も多いことと思います。


実際のところ、ご自身の症状がPMSに当てはまるのか、どんな治療が合っているのか分からないという方も少なくありません。

また、リラックス効果や睡眠の質の改善などの効果から注目されているカンナビジオール(CBD)が女性特有の悩みである生理痛やPMSに対しても効果が期待されていることをご存じでしょうか?

この記事では、PMSと生理痛への疑問やPMS・生理痛の不調へのCBDの効果の可能性ついても考察しているので、症状でお悩みの方はぜひ参考にしてください。

目次

PMSとは

PMS(月経前症候群)の概要月経の3~10日位前に始まる、さまざまな精神的・身体的な不調を月経前症候群と呼びます。英語では“Premenstrual Syndrome”と訳され、PMSはその略称です。

PMSの症状

PMSの症状は、200種類以上とも言われるほど様々です。中でも多いのは、イライラする、怒りっぽくなる、落ち着かない、憂鬱な気分になる、などの心の不調、そして肌荒れ、のぼせ、下腹部の張りや痛み、腰痛、頭痛・頭重感、乳房の痛みなどの身体の不調です。人により症状が異なるのはもちろん、その月や年齢によっても症状の違いがあります。症状が一つだけの場合や、複数の場合もあります。月経が始まる思春期頃からすでに症状が始まる人もいます。年齢とともに月経の回数を重ねることで、症状が強くなっていく傾向があるようです。日本では月経のある女性の約70~80%が月経前に何らかのPMSの症状があるとの報告があります。中でも日常生活に支障が出るほど強いPMSの症状を示す女性の割合は5.4%程度と言われています。

PMSのメカニズム

実はPMSの原因ははっきりとわかっていません。また「何らかの検査値が正常範囲を超えていたら要治療」といった明確な診断基準もありません。一般的に、排卵後に訪れる「黄体期」に分泌される女性ホルモンである「エストロゲン」と「プロゲステロン」の急激な変動が関わっていると考えられています。また脳内のホルモンや神経伝達物質はストレスなどの影響を受けるため、PMSは女性ホルモンバランスの変化のみが原因ではなく様々な要因から起こるともいわれています。

月経周期と女性ホルモン分泌・基礎体温の関係

画像出典:https://pms-navi.jp/about/about02.html
参考URL:日本産婦人科学会:https://www.jsog.or.jp/modules/diseases/index.php?content_id=13

PMSの原因、なりやすい人の特徴

急激な環境の変化や緊張状態が続いた時、ストレスや疲労が蓄積した時、自律神経が乱れている時などにPMSの症状が重くなると言われています。一般的にPMSの症状は重くなる傾向にあります。また、性格もPMSの症状に影響すると言われています。例えば、律儀、真面目、几帳面、完璧主義、負けず嫌い、自分に厳しいという性格の方は要注意です。そのほか、不規則な生活習慣もPMSの原因となります。喫煙、飲酒はもちろんのこと、カフェインの摂取量の多い人やバランスの悪い食生活も同様に、症状がひどくなる傾向にあります。

参考URL:https://pms-navi.jp/sp/about/about02.html

生理痛とは

生理痛の概念

生理痛は、月経の数日前、月経中、または月経後に体幹の最下部(骨盤部)に生じる痛みです。痛みは、月経開始から約24時間後に最も強くなり、2~3日後に治まる傾向にあります。普通は締めつけるような痛みや鋭い痛みが起きたり消えたりしますが、鈍い痛みが続くこともあります。痛みが腰や脚に広がることもあります。

参考URL:https://www.msdmanuals.com/ja-jp/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0/22-%E5%A5%B3%E6%80%A7%E3%81%AE%E5%81%A5%E5%BA%B7%E4%B8%8A%E3%81%AE%E5%95%8F%E9%A1%8C/%E6%9C%88%E7%B5%8C%E7%95%B0%E5%B8%B8%E3%81%A8%E7%95%B0%E5%B8%B8%E3%81%AA%E6%80%A7%E5%99%A8%E5%87%BA%E8%A1%80%EF%BC%88%E4%B8%8D%E6%AD%A3%E5%87%BA%E8%A1%80%EF%BC%89/%E6%9C%88%E7%B5%8C%E7%97%9B

生理痛のメカニズム

生理前になると、不要になった子宮内膜を体外に押し出すために子宮内膜でプロスタグランジンが産生されます。プロスタグランジンが過剰に産生されると、子宮が強く収縮します。このプロスタグランジンによる子宮の過度な収縮により生理痛が引き起こされます。

また、プロスタグランジンが血液中に入ると腸管の収縮を引き起こすため、これらも生理痛の原因となります。腸管の収縮が起こると、軟便を伴う下腹部の痛みも起こりやすくなります。

参考URL:https://hc.kowa.co.jp/lpain/mechanism.html

生理痛の症状が出やすい人

生理痛の症状が出やすい人の特徴は以下の通りです。

①プロスタグランジンの生成量が多い

生理中は、子宮を収縮させ、はがれ落ちた子宮内膜を血液とともに「経血」として体の外に押し出す働きをする「プロスタグランジン」が生成されます。この生成が多いと、子宮の収縮が過剰になって陣痛のような下腹部や腰の痛みの原因になります。さらに、このプロスタグランジンの一種には痛みを強めるなどの作用があるので、頭痛や腰痛の原因にもなります。

②子宮の出口がせまい

若い女性や出産経験のない女性に多い原因です。子宮の出口がせまいために、経血がスムーズに外に流れにくいことから痛みを感じます。出産を経験すると、子宮の出口が広がるため、生理痛が軽くなる場合も。

③冷えによる血行不良が起きている

体が冷えると、血液の循環が悪くなり、痛みの元となるプロスタグランジンが骨盤内で滞ってしまうので、痛みが強くなります。そもそも生理がはじまると、体温は生理前よりも下がるうえ、プロスタグランジンの働きで血管が収縮するので、血行が悪く、体は冷えやすい状態です。ひざ掛けをかけたり、使い捨てカイロを貼ったりして、下腹部や腰を冷やさないように注意しましょう。

④精神的・身体的ストレスを受けている

ストレスは、ホルモンや自律神経のバランスを崩し、血行を悪くさせ、痛みを強めます。また体温調節の機能なども低下させるので、冷えが起こりやすくなります。生理中は、睡眠不足や過度な緊張は避け、できるだけゆったり過ごしましょう。

参考URL:https://www.ssp.co.jp/eve/period_pain/cause/

PMSと生理痛の対処法

PMSの対処法

実際にPMSの症状があっても何か対処をしている人は、40%程度とまだまだ少ないようです。「何をしたらいいかわからない」という人も多いのかもしれません。
ここでは一般的なPMSの対処法、治療法を紹介します。

様々な方法を試して、自分にあったものをみつけていくことが大切です。また、不摂生をしないなどの、ライフスタイルの改善に努めるようにしましょう。

婦人科では、まず症状日記やカウンセリングで病状を把握し生活指導、運動療法などが行われます。それでも効果が見られない場合はホルモン療法を中心とした薬物療法で症状を緩和します。代表的なものが排卵抑制療法です。
低用量ピルや低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬(Low dose Estrogen Progestin Combination:LEP)を使用します。これらの薬は副作用が少なく、服薬期間だけ一時的に排卵を止めるものなので、服用を中止するとすぐに排卵が再開し、もちろん、その後の妊娠には影響を与えません。


PMSの様々な症状に対症療法を行います。腹痛、頭痛には鎮痛薬を用います。気分の落ち込みがひどい「うつ」の状態になっていれば、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)薬を投与しますが、精神症状が強い場合は精神科または心療内科へ紹介します。また漢方薬が使われることもよくあります。

参考URL:大塚製薬 PMSラボhttps://www.otsuka.co.jp/pms-lab/self-care/index.html
日本産婦人科学会 2019年大会http://www.congre.co.jp/jsog2019/dl/program/senkou_3_1.pdf
参考文献:最新女性心身医学;本庄英雄監修, 日本女性心身医学会編, ぱーそん書房:158-169, 2015

生理痛の対処法

痛む場所を温める、鎮痛薬を飲んで痛みを和らげるなどのセルフケアで対処するパターンが一般的です。

ただし、薬が効きにくい場合や、薬をのんでも痛みが続くなどの日常生活に支障をきたす場合は、月経困難症といわれ、PMSの症状同様に婦人科で低用量ピルなどの内服薬による治療を受けることもあります。

参考URL:https://hc.kowa.co.jp/lpain/cramps-mitigation.html

https://anamne.com/dysmenorrhea-pill/

現行治療法の課題と副作用

次に、生理痛緩和やPMSの対処法として用いられる低用量ピルやLEPの副作用を紹介します。

まず、服薬開始直後1-2週間に起こりやすいものは、頻度が多いものから順に、悪心・嘔吐1.2~29.2%、めまい0.2~1.0%、ふらつき0.3 %、頭痛・片頭痛3.4~15.7%、にきび0.1~2.9% です。他に浮腫1.0~3.2%、体重増加0.8~2.2%があります。長期服用でおこる副作用は次のとおりです。重篤なものの例は、血栓症のリスクです。定期的に採血を実施し早期発見に努めることが重要です。

子宮頸がんのリスクを上げる可能性があるとも言われ、年1回必ず婦人科にて検査が必須です。

乳がんのリスクを上げる可能性もあり、年1回必ず乳腺の検査をおすすめします。

また、これらの副作用を考慮し、以下に当たる方は低容量ピルを内服することは禁忌です。

50歳以上または閉経している方

35歳以上で1日15本以上たばこを吸っている方

前兆のある片頭痛がある方

血栓症の既往がある方

家族に血栓症の人がいて遺伝的に血栓が起きやすい体質の人

過去に肺梗塞・脳梗塞・心筋梗塞など血栓症を起こしたことがある人


コントロールできていない高血圧・糖尿病・高脂血症がある人


妊娠中や授乳中の方

参考文献
公益社団法人 日本産婦人科学会 – 低用量経口避妊薬、低用量エストロゲン・プロゲストーゲン配合剤 ガイドライン(案)

また、近畿大学の吉見らの報告により、ほとんどの産婦人科医が、診断基準で必須の症状日記による前向き評価を実施していないことが明らかとなり、スクリーニングツールも使用せず、曖昧な問診に基づいた診断を行っている日本の診療実態が報告されています。EBMに基づかない薬剤選択も認められ、精神症状主体の月経前不快気分障害(PMDD:Premenstrual Dysphoric Disorder)に対する治療に対して意欲的な一方、抗うつ薬であるSSRIの使用選択率が低く、十分な対応ができていませんでした。今後、PMSのアプローチに関する系統的な知識の習得が産婦人科医の間でも課題となっています。

参考文献:Current status and problems in the diagnosis and treatment of premenstrual syndrome and premenstrual dysphoric disorder from the perspective of obstetricians and gynecologists in Japan
(日本の産婦人科医からみた月経前症候群と月経前不快気分障害の診断と治療の現状と問題点)
著者 :吉見 佳奈1、井上 史1、尾臺 珠美2、白土 なほ子3、渡邉 善4、大坪 天平5、寺内 公一2、武田 卓1* *責任著者
所属 :1近畿大学東洋医学研究所、2東京医科歯科大学、3昭和大学医学部、4東北大学医学部、5東京女子医科大学附属足立医療センター

CBDとは

CBDオイル

CBDの概念

CBDはCannaBiDiol(カンナビジオール)の略で、大麻草などに含まれるカンナビノイド(※1)という成分のひとつです。茎や種子から抽出され、近年はリラックス効果などの人体への有効な影響があるという研究報告が出たことで注目を集めています。CBDに中毒性は無いとされ、いわゆる「ハイ」になる効果も報告されていません。

※1 カンナビノイドで有名な成分は、主に以下の2つです。
THC(テトラ・ヒドロ・カンナビノール):マリファナの主成分

CBD(カンナビジオール):精神作用は含まない


参考URL:https://www.msdmanuals.com/ja-jp/ホーム/26-その他の話題/サプリメント(栄養補助食品)とビタミン/カンナビジオール(cbd)

CBDの法的な側面

大麻草の部位・成分は、「花」、「葉」、「穂」、「根」と成熟した「茎」、「種子」の6つに大きく分類され、日本国内では「大麻取締法」によって、規制対象になる、あるいは、ならない部位が定められています。 規制されるのは、「花」や「葉」、「穂」や「根」、成熟した「茎」や「種子」は規制の対象外です。CBDは成熟した茎や種子から抽出される成分のため「大麻」には該当せず、大麻取締法の規制対象外となります。
また、カンナビノイドのうちTHCが規制の対象になっており、CBDは合法となっています。

CBDは危険?気になる安全性

2017年11月に発表された世界保健機構(WHO)の報告書において「CBDは乱用、あるいは依存可能性を示唆する作用を示さない」と、安全性が認められています。

参考URL:https://www.ncd.mhlw.go.jp/cbd.html(厚生労働省)
参考URL:https://www.who.int/docs/default-source/controlled-substances/whocbdreportmay2018-2.pdf?sfvrsn=f78db177_2(WHO)

CBDとPMSの関連研究

 最新の研究結果に基づくCBDのPMSへの影響、CBDは体内のカンナビノイド受容体に直接作用することは少なく、内因性カンナビノイドの分泌量を増加したり、様々な神経伝達物質の受容体に作用します。

CBDをPMSの治療効果を検討した正式な研究はありませんが、疼痛や炎症の緩和、不安やストレスの軽減、吐き気の軽減など多くのPMSの症状に関わっています。

また、CBDは月経によるホルモンバランスの急激な変化を整えることができるという可能性が示唆されています。

参考 URL:https://cbd.co.jp/column/cbd-menstruation-and-pms/

CBDがPMSの特定の症状にどのように働くか

CBDは、ECS(エンドカンナビノイドシステム)という、心身のバランスを保ってくれる神経システムに働きかけることで身体に作用します。ECSは、通常は体内で生成された内因性カンナビノイドにより働くのですが、その量が十分でないとECSの働きが弱まります。これが心身のバランスの乱れに繋がり、疼痛・不安感・ストレス・吐き気などの症状が現れます。CBDは、ECSをサポートし、その活動を活発化させることが分かっており、これによってECSの正常に働きを助けます。PMSによるECSの揺らぎを予防し、症状を軽減させる効果としても期待されています。

参考URL:http://cannabis.kenkyuukai.jp/special/index.asp?id=19132
参考URL:https://www.msdmanuals.com/ja-jp/ホーム/26-その他の話題/サプリメント(栄養補助食品)とビタミン/カンナビジオール(cbd)

CBDを摂取するメリット

CBDはPMSおよび生理痛の次の3つの症状に効果的であると言われています。

痛みの軽減

一般的に体内でプロスタグランジンという物質が分泌されることで炎症が起き、痛みが生じます。体内に取り込まれたCBDは抗炎症作用を発揮し、PMSの痛みを軽減できる可能性が示唆されています。同様に、生理痛に対しても、CBDの作用による痛みの緩和が期待できます。

参考文献:Ferretti, Morgan L., “The effects of cannabidiol isolate on menstrual-related symptoms” (2022). Masters Theses, 2020-current. 145.
https://commons.lib.jmu.edu/masters202029/145

不安やイライラの軽減

PMSになると、イライラや気分の落ち込み、痛みなどのストレスを抱えます。CBDを取り込むと、前述の内因性カンナビノイドシステムに作用して、PMS中に現れる心身のストレスを和らげる効果が示唆されています。

参考URL:厚生労働省https://mhlw-grants.niph.go.jp/system/files/report_pdf/20200621A-buntan5_1.pdf

睡眠障害の改善

現段階ではCBDが睡眠をサポートするメカニズムは、完全には明らかになっていません

現段階で考えられている説ではCBDを摂取すると、セロトニンやドーパミンなどの神経伝達物質に対して反応し、自律神経を整えてくれます。そのため、ストレスを緩和し、リラックス効果が期待できます。日中の刺激で興奮した気分を落ち着かせ、心地よい入眠に導き、深く快適な睡眠をサポートしてくれると考えられています。

参考URL:https://www.health.harvard.edu/blog/cannabidiol-cbd-what-we-know-and-what-we-dont-2018082414476
参考文献:Shannon S, Lewis N, Lee H, Hughes S. Cannabidiol in Anxiety and Sleep: A Large Case Series. Perm J. 2019;23:18-041. doi: 10.7812/TPP/18-041.

近年の研究と臨床試験の結果

日本でCBDを利用した臨床研究はほとんどありませんでしたが、近年医師や歯科医師を中心としたカンナビノイドの医療専門家グループにより症例報告がされています。

*症例の内容は、以下の2つが挙げられます。

  • 末梢神経障害患者にCBDオイルを1日2回舌下投与したところ、使用開始の翌日より異常感覚の軽減を実感した。
  • 帯状疱疹にCBDオイルの服用を開始後2週間で左胸の疼きが少し改善し、67日後には左胸の疼きが完全に消失した。

症状改善後にCBDオイルを中止してもなお、異常感覚や疼痛の再発なく推移していることが報告されています。

日本の病院やクリニックでもCBDの臨床研究が積極的に行われていることから、今後さまざまな病気の治療薬として活用範囲が広がることも考えられます。

CBDを摂取する際の注意点

CBDの副作用

倦怠感、眠気、めまい、離人感、軟便、多動、イライラ、頻脈などがあげられます。ごく少量から徐々に増量(数日~ 1週間毎)していくことで大半は回避できると考えられます。

稀に大麻草成分にアレルギーがある場合があります。強い喉の痛みが続いたり、くしゃみ・鼻水、皮膚の発赤、蕁麻疹などが生じることがあります。この際は中止してください。

参考URL:https://www.naika-inoue.jp/cbdpamphlet.pdf

CBDの適量と利用頻度

健康増進が主な目的ならCBDを3~10㎎を1日1回から、痛みや不眠など明確な症状がある場合は、体重1㎏につき0.25~0.5㎎(体重60㎏なら15~30㎎)を1日1~2回から始めると良いとされています。効果を実感するには個人差があり、症状の改善を体感できた時点の用量が、その人の適量といえます。摂取直後に効果を感じる方もいらっしゃいますが、十分な効果を得られるまでに数週間〜数ヶ月かかる方もいます。

これらのことから、まずは1ヶ月間、CBDの摂取量を調節しながら様子をみることをおすすめします。

参考URL:https://www.naika-inoue.jp/cbdpamphlet.pdf

CBD摂取時の注意点

CBD自体は安全性が高いですが、1日100㎎以上のように高用量を使用する場合、相互作用により他の内服薬の血中濃度が上昇し、副作用が出現するリスクがあります。特に『グレープフルーツジュースなどと同時に飲まないこと』との記載がある薬はCBDと代謝酵素が共通ですので、高用量のCBDとの併用には注意が必要です。必ず医師や薬剤師に相談してください。

CBD摂取後の注意点

CBDを高濃度や大量に摂取した際に
CBDの働きによって、深いリラックス状態となることにより眠気を感じる場合があります。機械操作や車両の運転は危険を伴いますので控えましょう。そのほか、喉が渇く場合があるという報告もあります。

参考URL:https://www.msdmanuals.com/ja-jp/ホーム/26-その他の話題/サプリメント(栄養補助食品)とビタミン/カンナビジオール(cbd)

CBDが効かない原因は?

ここ数年のCBD人気に便乗してか、さまざまなメーカーから多種多様な製品が発売されています。体内に入れるものだけに安全なものを選びたいものですよね。ここでは注意点を解説します。

CBDはソフトゲル、錠剤、カプセル、オイル、ガム、液剤、ベイプリキッド(充填式の 電子タバコ用)として入手できます。CBD単体のアイソレートと、大麻草に含まれるその他成分(違法性のあるものは除く)も極力残したブロードスペクトラムの2タイプがあります(※2)。CBDを含有する多くの製品では、製品中のCBD量の表示が不正確です。同じ製品でもCBDの濃度が異なることもあるようです。またTHCが検出されたりするケースも相次いでいます。このことから、CBD製品の詳細情報を記載している「CBDブランドのECサイト」での購入がおすすめです。

参考URL:https://ome-pharmacy.com/cbd-where-to-buy/

※2 フルスペクトラムというもっとも自然に近い形で抽出されたCBDは日本では規制の対象となるTHCを微量含んでいる可能性があるため、使用できません。

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私たちは安全で安心な製品づくりのため、製品毎に専門医の医師や該当領域の専門家と共に共同で製品開発を進めています。

私たちの身体にとって高い有用性を秘めた成分のCBDではありますが、その取り扱いには十分に注意をしなければいけないと考えています。

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各成分の配合比率や組み合わせ方で変わる作用。その組み合わせパターンは無数にあり、まさに「秘伝のレシピ」の発見は高い可能性を持つテーマと考えています。私たちもそんなテーマに対し、データとAIを活用して配合成分の可能性を検証したり、各成分の最適な配合比率をシミュレーションするなど、データドリブンにアプローチしています。

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実際に製品をお試しされたユーザー様の声をご紹介いたします。

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CBDオイルは、大麻草に含まれるカンナビノイドからCBDを抽出したオイルです。摂取方法はスポイトで直接舌の下に垂らしたり、飲み物などに入れたりすることが主流です。

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ブロードスペクトラムCBDとCBNを合計40%配合。

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CBDバームは、CBDオイル同様大麻草に含まれるカンナビノイドからCBDを抽出したバームタイプの製品です。経皮吸収のため、初めてCBD製品を使う人にも取り入れやすくおすすめです。

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CBDベイプ

CBDベイプはCBDリキッドを気化させて吸い込むための電子タバコのようなデバイスです。吸収率が高く効果の発現が早いことが特徴なので、わずかな休憩時間での気分の切り替えにおすすめです。

【製品名】Recovery Vape

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●上品で濃厚なフレーバー

高品質なオレンジや巨峰の香り等を贅沢に配合した大人向けの上品な味わい

おわりに

医師の見解とアドバイス

既述のように、CBDは月経において非常に重要な存在であるホルモンバランスを整えることができ、痛み、睡眠や気分障害を改善するという可能性においてPMSの症状の改善策として有用性が示唆されています。従来の治療方法で効果が無かった方や、低用量ピルを何らかの理由で服用できない方には試してみる価値があると言えるでしょう。

また、PMSは薬物によるアプローチだけでなく、心理、社会的なアプローチを含む総合的な治療が必要であり、たった一つの治療で万能に効果があるものはありません。生活習慣の改善やストレスマネジメントにも日頃から取り組むようにしましょう。

まとめ

この記事で、CBDがPMSの様々な症状を改善する可能性について国内外の文献を交えてご紹介しました。

PMSの治療は薬物療法だけでなく、心理的社会的なケアを含む総合的なアプローチが重要です。CBD痛みの軽減、睡眠障害やイライラなどの心の不調のケアへの有効性が示唆されています。よって、CBD女性が自身のPMS症状に対処する際の総合的なアプローチの選択肢の一つと言えるでしょう。

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