CBDで頭痛を改善!最新の研究でわかった効果と使い方を脳外科医が解説

執筆者:勝木 将人(脳神経外科医
経歴:東北大学医学部医学科卒業。現在は脳神経外科医として勤務の傍ら、頭痛に関する多数の論文執筆と共に頭痛啓発運動や頭痛診療に役立つAI開発などにも携わる。

目次

はじめに

皆さんはCBD(カンナビジオール)にどんな効果があるか知っていますか?

CBDは大麻草などから抽出されるカンナビノイドと呼ばれる成分で痛みや吐き気、睡眠などの調節を行うエンドカンナビノイドシステム(ECS)に作用することで身体に様々な効果をもたらします。CBDは近年、その多様な健康効果に注目が集まっています。

様々な健康効果に注目が集まっている中でも特に注目されているのが、CBDが片頭痛の改善に効果があるとされていることです。

本記事では、最新の研究結果を元にCBDが片頭痛に与える効果と使い方について詳しく探っていきます。

片頭痛(偏頭痛)とは

「生活に支障がでる頭痛」の多くは片頭痛と言われています。日本人の8.4%(およそ1000万人)が片頭痛持ちといわれています。片頭痛は、吐き気や体動困難・光音過敏を伴うことの多い頭痛です。

男性よりも女性に多く、仕事を休んだり、仕事に集中できないなどのパフォーマンス低下を引き起こす病気です。

片頭痛の対処法として痛い時の痛み止めだけでなく、片頭痛を起こさないようにする予防や治療を適切に行うことが重要です。

予防や治療を適切に行わないことで片頭痛が重症化してしまったり、痛み止めの飲み過ぎによる薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)を引き起こしてしまう人もいます。

また予防治療にも高額なものや副作用が多いものもあるため、片頭痛の予防治療は簡単なことではありません。

出典:頭痛の診療ガイドライン2021 https://www.jhsnet.net/pdf/guideline_2021.pdf

CBDで頭痛を改善する?

最新の研究でわかった効果と使い方

そんな治療が困難な片頭痛にCBDが有効である可能性が最近報告されました。

2020年12月、アメリカのサプリメントメーカー「アクソン・リリーフ社」が大麻成分であるCBDが、片頭痛の緩和に有効であるという調査結果を発表し、海外だけではなく日本国内でも注目が集まっています。

同社が開発したCBDオイル製品のユーザー105人を対象に頭痛による日常生活への悪影響を計測する「頭痛インパクトテスト(Headache Impact Test-6; HIT-6)」を用いた調査で、参加者の86%が30日後に「頭痛が緩和した」と回答しました。

調査結果では1ヶ月あたりの頭痛日数も平均3.8日減少し、現代の医学でも治療が難しいといわれる毎日頭痛がある頭痛持ちの人も15人から10人まで少なくなりました。

ただし、正式な医学論文で発表されているわけではないので、今後のさらなる検討が必要です。

出典:https://www.prnewswire.com/news-releases/survey-shows-cbd-has-positive-impact-on-migraines-301194129.html

CBDの鎮痛・抗炎症作用で頭痛を撃退!

ではCBDはどのようにして片頭痛を軽減してくれるのでしょうか?

CBDは痛みの原因である炎症を抑えることで、痛みを軽くする可能性が期待されています。以降でCBDがどのように頭痛を撃退するのかそのメカニズムに注目してみましょう。

CBDの鎮痛・抗炎症作用とは?

CBDはECSに作用することで痛みや炎症を緩和したり、ストレスや不安、吐き気などの軽減につながると考えられています。

CB1やCB2というカンナビノイド受容体にCBDが結合することで、ECSを活性化し、神経系の活動を調節することで効果を発揮します。また、セロトニン受容体やGABAA受容体などさまざまな神経伝達物質受容体にも作用することで、複合的な効果を発揮するとも言われています。 

出典:https://doi.org/10.3390/jcm11061479
渡辺正仁ら カンナビジオールの治療効果とその作用機序 JAHS 9 (2): 112-126, 2018

CBDの頭痛への効果に関する研究

さきほどの研究以外にも、これまでに多くのCBDの片頭痛への有効性についての研究がされています。

CBDに限らず大麻に関連する製剤を含めた1980名の片頭痛患者を対象とした合計12の研究によると植物性カンナビノイドには片頭痛の日数を減らし、片頭痛の発症を抑制する効果があることが明らかになりました。

大麻製剤の使用は、片頭痛の痛みや吐き気といった重症度を軽減することもわかりました。DOI:10.3389/fneur.2022.871187
また、動物実験でもCBDの片頭痛への影響について研究されており、CBDが片頭痛に関与する脳領域に作用して、痛みを調節するという結果も示唆されています。
DOI:10.1186/s10194-023-01605-1

医学論文を検索するサイトPubMedでは、cannabidiol(CBD)とmigraine(片頭痛)と検索すると、近年急激に文献数が増えていることから、CBDと片頭痛への関心が特に高まっていると言えます。

CBDの摂取方法で効果を最大限にするには

CBDの摂取方法は具体的にどのようなものがあるのでしょうか?

CBDを摂取する方法は多岐にわたりますが、接種方法によって効果が異なります。
それぞれの特長や使い方について解説していきます。

CBDの摂取方法

CBDの摂取方法は4種類あり、グミやキャンディなどの経口摂取、オイルなどの舌下投与、タバコのような吸引、クリームを肌に直接塗る経皮投与があります。
CBDの吸収率は、経口摂取が10%、舌下投与が20%、吸引が40%程度といわれています。

接種方法には気軽に接種できるグミから本格的に接種する吸引など方法はいろいろあるので、片頭痛の発作中といった動くことがつらいときなどでも摂取できるベストな摂取方法を検討するのが良いでしょう。

それぞれの摂取方法のメリット・デメリット

各摂取方法にはそれぞれメリットとデメリットが存在します。自分のライフスタイルや体調に合わせて最適な方法を選択しましょう。

★グミなどの経口摂取
効果発現時間:1〜2時間
用量: 5ミリグラムから数百ミリグラム。
体内での広がりかた:消化管で吸収され、肝臓で代謝された後、体全体にほぼ均等に広がります。
効果持続時間:約6時間で効果は消失します。
特徴:腸から吸収されるため効果を感じるまで時間がかかりますが持続時間が比較的長いのも特徴です。グミやキャンディなど、用量が決まっているため、決まった量を接種しやすいのも特徴の1つです。

★舌下投与
効果発現時間:15分〜1時間
用量: 5ミリグラムから数百ミリグラム。
体内での分布:消化管で吸収され、肝臓で代謝された後、体全体にほぼ均等に広がります。
効果持続時間:約6時間で効果は消失します。
特徴:経口摂取より早く効果を発揮します。スポイトやスプレーだと、接種するCBD量が一定でなくなる可能性があるので注意が必要です。

★吸入
効果発現時間:数秒から数分
用量:必要最小限を吸い込む。
体内での分布:まず肺に作用し、続いて心臓、脳、それから体全体にほぼ等しく分布します。
効果持続時間:2〜3時間で効果は消失します。
特徴:効果発現時間が短いので、急性症状(吐き気や痛みなど)の緩和に適しています。効果持続時間も短く、用量の調節が簡単です。しかし、オイルの加熱による変性による健康への影響などわかっていないことも多いです。

★経皮投与(クリームなど)体内に吸収はほとんどされないため、局所的に症状を発揮します。

参考:https://projectcbd.org/ja/use-cbd-and-cannabis/
参考:https://himiko-organics.co.jp/guide/cbd-use/

CBDの副作用について

副作用として疲労感、眠気、めまい、離人感、下痢、過度の興奮、イライラ、心拍数の増加などが挙げられます。少量から始め徐々に量を増やすことでこれらの症状の大部分を回避できます。

中には大麻草成分に対するアレルギー反応が生じる方がいらっしゃいます、喉の強い痛みが継続したり、くしゃみや鼻水、皮膚の発赤、蕁麻疹などが現れた場合は、摂取を中止してください。

CBDの副作用を避けるための注意点

CBDオイルに対する反応は個人差がとても大きく、同じ効果を得るための容量が20-30倍違うこともあります。そのため目的を明確にして少量から徐々に増量していき自分にあった適量を探してみましょう。

 また、CBDは二相性の作用を持っています。二相性の作用とは少量ではマイルドな覚醒作用を、用量が多くなるにつれリラックス効果が大きくなることです。

なので日中に高用量を用いると、リラックスしすぎて仕事に集中できないといったこともあるかもしれません。逆に夜に少量用いることで、寝られなくなってしまい逆効果なこともあります。

そのようなことを避けるために、日中少量から使用してみて、ご自身の適量を把握してみましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?CBDと片頭痛の改善は世界的にも注目されていますが、まだ良くわかっていないことも多いです。しかし、片頭痛に有効であると示唆される研究が増えつつあるので、今後もCBDの片頭痛を緩和する効果に期待しましょう!

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