CBDをTHCに変えるのは違法?逮捕される可能性と安全に使うポイント

執筆者:Tahara Sayumi(病理医・研究者
経歴:医学部医学科卒業後、大学病院にて勤務。病理専門医資格を有する。
現在は米国The Ohio State University Comprehensive Cancer CenterにてPostdoctoral Researcherとして研究留学中。自身もCBDやCBN等、カンナビノイドの活用性に可能性を感じており、臨床応用が進む米国現地における最新の研究成果や論文をベースとした、研究者視点での執筆を得意とする。

大麻草由来の成分として、CBDやTHCという名前を聞いたことがあるでしょうか。
同じ物質から抽出されるため構造類似性も少なからず有し、CBDからTHCへの変換可否が市場における興味の的になることがあります。

しかしながらこの二つの成分は、法的視点から見ると全く異なる物質です。
この記事ではCBDからTHCへの変換は可能なのか、法的位置付け、そしてリスクに対する対応法について考えていきます。

目次

CBDをTHCに変えられる

結論から言うと、可能です。
論文としてもin vitro及びin vivoモデルを使用して得られた結果が掲載されています。しかしながらこれらの実験は、当たり前ですが厳重な管理のなされた研究室で行われたものである為、我々の日常生活範囲内で可能かと言うと話が変わってきます。危険かつ違法行為となるため、くれぐれもご自身では試みないでくださいね。
以下では、研究成果として発表されている変換方法、我々が個人レベルで行うのは危険な理由、またTHC製造は違法である事実をまとめていきます。

海外の研究論文から見る変換方法

実はTHCと一言で言っても変換結果としてのTHCにはいくつかの種類があり、∆7-THC, ∆8-THC, ∆9-THC, ∆10-THC, ∆11-THCなどが挙げられています。In vitro研究においてCBD をTHCに変換するには、強酸及び高温という特殊な環境を利用します。1940年頃には既に方法論が発表されており、トルエンスルホン酸、塩酸、硫酸を強酸溶媒として使用しています。CBDと強酸溶媒を混ぜたのち、これらを環流し、ベンゼン成分を蒸発させ断片化された残留物を回収する流れとなっています。

危険な理由

上記の強酸溶媒は、いずれもとても危険です。トルエンスルホン酸は医薬合成・農薬・染料などに利用され、水溶液はpH1を示します。塩酸は製品によってpHが変わりますが、小学校の理科の授業で実験したように、金属(鉄やアルミ)を溶かすことができます。皮膚に付着すると、その部分が火傷するので、取り扱いには十分注意が必要です。

違法な理由

「変換する」ことが違法なのではなく、「結果としてTHCを保持する」ことが違法となります。THC(テトラヒドロカンナビノール)は厚生労働省によって「医薬品、医療機器等の品質、有効性および安全性の確保等に関する法律」の「指定薬物」に認定され、医療等の用途以外の目的での製造・輸入・販売・使用が禁止されています。カンナビノイドに含まれる成分としてCBD・CBG・CBNと共によく耳にしますが、THCが精神作用をもたらし、依存性を示す凶悪犯なのです。カンナビノイド成分についてはこちらのコラムで詳しくまとめてあります。ご参照ください。

CBD・CBG・CBNは法律で認められている

厚生労働省地方厚生局麻薬取締部の公式サイトにある、「CBD製品の輸入を検討されている方へ」を参照しました。内容は以下の通りです。

  • 大麻の輸入・栽培・所持・譲受・譲渡等は原則禁止
  • 大麻草の成熟した茎又は種子以外の部位(葉・花穂・枝・根等)から抽出・製造されたCBD製品は「大麻」に該当する
  • 大麻から抽出・製造されたか否かを問わず、大麻草由来の成分であるTHCを微量でも含有する製品は「大麻に該当する」ものを輸入したとして大麻取締法に基づき処罰を受ける可能性がある
  • 大麻に該当するCBD製品を輸入・所持・譲受・譲渡した場合は罰せられる可能性がある

まとめると、THCを微量でも含む製品は大麻に該当します。つまり処罰の対象になります。
逆に言えば、THCを含まなければ直ちに違法とはならないともとれるでしょう。厚生労働省 医薬・生活衛生局 監視指導・麻薬対策課から出された資料でも、「CBDは物質としては規制されていない」と明記されています。CBG・CBNに関する詳細な規制対象/非対象の言及は見られませんが、あくまで規制対象となるのはTHC成分のみのようです。

CBD関連製品を安全に使うポイント

先ほど「THC成分さえ含まなければ直ちに違法とはならない」と書きましたが、例えば購入した製品のCBD成分が大麻草の成熟した茎又は種子以外の部位(葉・花穂・枝・根等)から抽出・製造されていた場合は違法となります。個人的に輸入する際は含有成分のみでなく、抽出材料や製造方法にも気を配らなければなりません。しかし、すべての必要情報を、日本語以外の言語で、確実かつ的確に情報収集できるでしょうか? 
ここでは、自身でCBD製品を購入する際の参考点をまとめていきたいと思います。

ポイント1 得体の知れない輸入品は使わない

 海外では、低容量のTHCであれば含有を許容されています。例えば米国において、商品のTHC含有量が乾燥重量の3%未満でしたら違法とはならないのです。また、カートリッジを使い回し不明なリキッドを注入された商品や、成分の不透明性が高い商品もありふれています。
ベイプリキッドは、直接私たちの体内へ入る成分です。得体の知れない輸入品を吸入するのはとても危険です。個人的にCBD商品を輸入する際は、製造元・販売業者が信頼のおける相手か十分に調査し、違法成分が含まれていないか確認し、十分な確証を持って利用に踏み切ることをお勧めします。

ポイント2 専門家に相談する

自分でできる限りの努力をしても、本当に安全なのか、信頼できる業者なのか、確証を得るのは難しい場合があります。その際は迷わず専門家に相談しましょう。例えば、カンナビノイドに特化した組織を介して専門家を探すのは一つの方法です。具体的には、日本臨床カンナビノイド学会という組織があります。学会にて発表される情報は基本的に医学的根拠を持って証明されたものなので信憑性があり、参加される方々はカンナビノイドに精通されていると考えられます。もう一つの方法としては、CBD商品輸入に伴う厚生労働省への届出の際に、質問事項を問い合わせてみても良いかも知れません。

ポイント3 信頼できるメーカーから取り寄せる

どんなに自分で注意深く調べたとしても、生産・販売元が虚偽の申告をしていたら本末転倒です。商品購入の際は、信頼できるメーカーから取り寄せましょう。

おすすめCBDベイプ「MUZE」

ベイプ「MUZE」は、株式会社UniSophyによって独自に開発された商品です。UniSophyはリクルートやIBM出身者、美容外科医によって2022年に立ち上げられ、科学的根拠に基づく、かつ革新的な商品開発を目指しています。MUZEは現在世界中で注目を集めるCBDやCBN成分を高配合しており、健康スポーツ認定医の医師と共同で開発しました。カンナビノイド原料はスイス産オーガニックのものを使用しており、残留金属・残留農薬・残留溶媒などがないこと、またTHCを含まないことが確認されています。また使用する香料(すべて国産)・プロピレングリコール・ベジタブルグリセリンに関しても、厚生労働省の定める食品添加物のポジティブリストに則って使用しております。ベイプは直接私たちの体内へ取り込まれるものです。購入する際は、MUZEのように信頼性の高い、高品質保証のされた製品を推奨します。

まとめ:THCは違法となる

THCはいかなる方法・形態であれ、所持すれば違法となります。また、CBDからTHCに変換する行為も極めて危険であるため、ご自身では試みないようにしましょう。CBD関連製品を使用する際は、上記のポイントを参考にしていただき、安全かつ安心の保障された製品を使うよう心がけてください。

参考資料:
-Thomas D. Kiselak, Rachel Koerber, Guido F. Verbeck. Synthetic route sourcing of illicit at home cannabidiol (CBD) isomerization to psychoactive cannabinoids using ion mobility-coupled-LC–MS/MS.Forensic Science International. Volume 308, March 2020, 110173
-Patricia Golombek, Marco Müller, Ines Barthlott, Constanze Sproll, and Dirk W. Lachenmeier. Conversion of Cannabidiol (CBD) into Psychotropic Cannabinoids Including Tetrahydrocannabinol (THC): A Controversy in the Scientific Literature. Toxics. 2020Jun; 8(2): 41. 
-Roger Adams, D. C. Pease, C. K. Cain, B. R. Baker, J. H. Clark, Hans Wolff, and R. B. Wearn. CONVERSION OF CANNABIDIOL TO A PRODUCT WITH MARIHUANA ACTIVITY. A TYPE REACTION FOR SYNTHESIS OF ANALOGOUS SUBSTANCES. CONVERSION OF CANNABIDIOL TO CANNABINOL. J. Am. Chem. Soc. 1940, 62, 8, 2245–2246.
-Kristen Jones, and Gary A. Salzman. The Vaping Epidemic in Adolescents. Mo Med. 2020 Jan-Feb; 117(1): 56–58.
-厚生労働省地方厚生局麻薬取締部公式サイト:https://www.ncd.mhlw.go.jp/cbd.html
-厚生労働省 医薬・生活衛生局 監視指導・麻薬対策課資料:https://www.mhlw.go.jp/content/11121000/000972695.pdf
-日本臨床カンナビノイド学会HP:http://cannabis.kenkyuukai.jp/information/index.asp?l=1

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