CBNとは?CBDとの違いや不眠症への効果等、睡眠作用を解説

"CBNとは?"CBDとの違いや睡眠の質を上げるメカニズムを解説

執筆者:高山 和子(薬剤師)
経歴:薬剤師として製薬会社等での勤務を経験。自身の製薬会社時代の経験からCBDの健康増進のポテンシャルに魅力と可能性を感じる。以来、作用機序や化学構造等、最新の論文やエビデンスをベースとした深い知見を有する。

目次

はじめに

近年、CBDとともにテレビやインターネットで注目されている「CBN」をご存知でしょうか。CBNは植物の麻から抽出される成分であり、そのリラックス効果や睡眠改善効果が注目されています。本記事では、CBNの概要やCBDとの違い、睡眠に関わるメカニズム、製品の種類について詳しく解説していきます。

CBNとは何か?

CBN(カンナビノール)は、植物の麻から抽出されるカンナビノイドの一種で、麻全体から抽出できる量は約1%程度と、その希少性から「レアカンナビノイド」と呼ばれる希少な成分です。

CBNは、THC(テトラヒドロカンナビノール)が酸化し分解することで生成されます。また、CBNは「眠りのカンナビノイド」とも呼ばれており、ある研究(詳細は後述)ではCBNが眠りを促進し、眠りの質を改善する可能性が示唆されたことから、近年、睡眠分野での活用に期待が集まっている成分です。

CBDとの違いは?

では、CBNは一般的に知られているCBDと何が違うのでしょうか。主な違いは、その効果や希少性です。 *CBNとCBDには抗不安作用や睡眠改善作用、リラックス効果や抗炎症作用などがあるといわれていますが、様々な実験や研究で、睡眠改善作用はCBNの方が強いと考えられています。詳細は後述しますが、私たちの身体には生体恒常性(ホメオスタシス)≒身体のコンディションを維持するために欠かせないエンドカンナビノイドシステム(ECS)というものがあります。この中にCB1受容体とCB2受容体というものがあり、CBNはこれらに直接作用することがわかっています。

※CBDは直接作用しません

エンカンナビノイドシステムのCB1/CB2受容体について

また、CBDは麻から豊富に抽出できる成分ですが、CBNは1%程度と微量しか抽出できないため、CBDに比べ市場価格が数倍高い事も特徴となります。 

CBNの睡眠改善効果はどの程度ある?

カンナビノイド

CBNがもたらす効果には、一般的に睡眠改善効果やリラックス効果が挙げられます。ここでは、CBNが睡眠に与える影響や不眠症に効果的な理由について解説していきます。

睡眠に与える影響とは?

一般的に、CBNは睡眠導入時間の短縮や、睡眠の質の向上に役立つといわれています。
*実際に、2021年にPapa & Barkley社が行った家庭でのユーザーテストの結果によると、2週間のCBNを配合した睡眠製品の使用によって90名以上の参加者の睡眠の質が改善したと報告され、具体的には「いつもより20分早く眠りにつくことができた」や「毎日1時間多く睡眠した」などの声が挙がりました。
また、参加者の90%以上が「すっきり目覚められた」と感じていることから、眠気といった副作用はほとんど出ていないことも報告されています。

不眠症に効果的な理由

上記の通り、CBNには睡眠改善作用があることから、不眠症に対する効果も期待されています。
*2021年に行われた、不眠症の男女60名を対象にした実験では、CBNの摂取によって睡眠時間と質が向上し、被験者全体の睡眠に対する満足度は98.3%という結果が示されました。
つまり、CBNを摂取することで不眠症の症状を改善する可能性が示唆されました。 そのため、睡眠時間の短さや睡眠の質にお悩みの方は、一度、CBN製品を試してみるのもおすすめです。

CBNが睡眠の質を上げるメカニズム 

次に、CBNが睡眠の質を上げるメカニズムについて、解説します。 まずはCBNと睡眠の関係を説明する上で欠かせない、エンドカンナビノイドシステムについてご説明します。

エンドカンナビノイドシステム(ECS)とは?

ECSとは、CBDやCBNなどのカンナビノイドを「鍵」とし、それらに対応する「鍵穴」であるカンナビノイド受容体(CB1受容体、CB2受容体)と結合することによって体全体の機能を調節し、身体のバランスである恒常性(ホメオスタシス)を維持するように体内に働きかけている仕組みのことです。
具体的には、睡眠、記憶、痛みなどを調整しており、身体のバランスを維持する上で必要不可欠な体内システムです。
この仕組みがあるからこそ、細菌やウイルスなどが身体に侵入したり、ストレスを感じたりすることで病気になっても、また回復して恒常性を維持できます。例えば、受けたダメージを修復できないまま、外敵からの攻撃を受け続けると生き抜くことは難しいですが、エンドカンナビノイドシステムがあることで私たちは健康を維持できるのです。

CBNがエンドカンナビノイドシステムに与える影響

エンドカンナビノイドシステム

ECSは鍵と鍵穴のようなものであると説明しましたが、鍵であるCBNが、鍵穴であるカンナビノイド受容体に結合することで、体内でさまざまな作用を発揮します。*カンナビノイド受容には「CB1受容体」と「CB2受容体」の2種類があり、CB1は脳に、CB2はリンパ系に多く分布しています。これらの受容体のうち、CBNは主にCB1受容体に働きかけることで脳の機能を維持し、睡眠、感情、運動、認知行動などに関わっています。

CBNが改善する睡眠の質

CBNは、脳の機能に関わるCB1受容体と結合することで、睡眠の質の向上に影響しています。
*実際に、近年行われたマウスを用いた研究では、CB1受容体の結合をブロックした際に、睡眠時の呼吸や、睡眠・覚醒といった体内時計の乱れが確認されました。このことから、CBNはCB1受容体に作用することで睡眠の質に関係しているのではないかと考えられています。

CBNを取り入れる方法

CBNを取り入れる方法

CBNは摂取方法が様々あり、それぞれ、体感の感じ方や効果を実感するスピードが異なります。ここでは、製品の種類やそれぞれの作用出現時間や持続時間といった、製品毎の特性をご紹介するので、どの製品(摂取方法)がいいのか悩んでいる方はご参考にしてみてください。

製品の種類(ベイプ、オイル、グミ、クリーム、etc)

CBNの製品はCBDに比べるとまだまだ種類は少ないのが実情です。その中でも、CBD同様にオイル(舌下摂取)やベイプ(気化吸入)、サプリメント(経口摂取)、クリーム(経皮摂取)などの製品が販売されています。実際に販売されている製品には、CBN単体ではなく、CBDなどの他のカンナビノイドと配合された製品も多くあります。

<製品ごとの作用出現時間と持続時間、*バイオアベイラビリティを比較した表>
*バイオアベイラビリティ(生物学的利用能):摂取した
成分量のうち、どれだけの量が全身に循環するのかを示す指標

上記の通り、気化吸入や舌下、経皮摂取での摂取は吸収がすばやく、グミなどの食べ物を経口摂取する場合は、胃や肝臓を通った後に血液に吸収されるため作用の出現までに比較的時間がかかります。

睡眠前におすすめな摂取方法

睡眠前におすすめなCBNの摂取としては、作用の出現時間が最も早くバイオアベイラビリティも高い、ベイプを使用する方法がおすすめです。
ベイプで蒸気化したCBNを吸うと、胃や肝臓の代謝を介さずに直接、肺の毛細血管から体内に取り込めるため、効率的に摂取でき、体感も早く得られます。
私たちもCBNの効果的な気化吸入を可能にする製品開発をしており「コンディショニングを科学する」をコンセプトに、日々の効率的なコンディショニングを実現するため、健康スポーツ認定医の医師と共同で開発した、QOLを高めるリカバリーべイプ「MUZE」を販売しております。

MUZEは医学的見地に立脚した成分選定など製品の安全性は勿論、満足感のある体験の提供を第一とした製品開発をしており、CBN製品を選ぶ上で最も重要な原料の品質に徹底的に拘っています。多くのCBN製品に使用される事が多い中国産やアメリカ産のCBNではなく、スイス産の高品質なオーガニックCBNを使用しているのも特徴です。
今回、CBNを試してみたいと思われた方や、現在ご使用のCBN製品にあまり満足されていない方は、CBN原料の産地や濃度、安全性への取り組みがきちんと担保されているか等をポイントに選んでみてください。 

CBNの安全性について

CBN製品を安全に使用するために、使用上の注意点や、妊娠中や授乳中の使用についてお伝えします。

使用上の注意点

CBNの摂取後はリラックスした状態になったり、眠気が出る可能性があり危険なため、高所での作業前や、運転前のCBN製品の使用は必ず控えましょう。

妊娠中や授乳中の人の摂取について

妊娠中や授乳中の人の摂取について

 *カンナビノイドの摂取による妊婦や授乳中の方への影響は、まだ詳しく分かっておらず安全性が保証できていません。そのため、妊婦や授乳中の方はCBNやCBDを含むカンナビノイドの摂取は控えるのが良いでしょう。どうしてもご使用になりたい場合は、使用前にかかりつけの医師や専門医に相談することをおすすめします。

まとめ

CBNは麻から摂れる希少な天然成分であり、睡眠の質向上に役立つ可能性が多くの研究によって明らかになってきています。睡眠は、人生の3分の1を占めるように、毎日のQOLに直結します。質の高い睡眠によって心と身体が休まることで、日々のパフォーマンスも向上します。
睡眠を質を上げたり、不眠でお悩みの方は選択肢の一つとしてCBNのある暮らしを検討してみてはいかがでしょうか。

※注意事項※
本記事内で紹介している海外論文や調査結果等は弊社製品に対するものではなくCBD等のカンナビノイドの成分に対するもので、弊社の製品の効果とは直接的な関係はありません。
また、日本においてCBDは医薬品および医薬部外品ではないため、疾患の予防や治療等には医師の指示を受けることを推奨しています。

参考文献

Cannabinol
Effects of Cannabinoids on Sleep and their Therapeutic Potential for Sleep Disorders
Cannabinol and Sleep: Separating Fact from Fiction
Exploration of Multiverse Activities of Endocannabinoids in Biological Systems
Use of a water-soluble form of cannabinol for the treatment of sleeplessness
Papa & Barkley Launches California’s First Cannabis Sleep Solution Infused with Solventless CBN, Supported By California’s First CBN Consumer Use Test to Deliver 1 More Hour of Sleep Per Night.
厚生労働省 eJIM
厚生労働省 大麻取締法の施行状況と課題について
CBD・CBNとは?電子タバコ(VAPE)用CBDリキッドの効果やおすすめの選び方

CBDとメディカルを融合させたセルフリカバリーアイテム 「MUZE」

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