ベイプを吸うと肺に水が溜まる?|その理由と安全性を医師が解説

①ベイプを吸うと肺に水が溜まると聞いたけど、本当?
②ベイプを吸う事のリスクは、他にどんなことがあるの?
③ベイプを使いたい場合、どの製品を選べばいいの?

本記事では上記のような疑問に医師が回答していきます。
まず、1つ目の疑問に対する結論を先にお伝えすると、

ベイプを吸って肺に水が溜まることはありません。なぜなら、ベイプを通して取り込んだ水蒸気は毛細血管を通して吸収されたり、呼気として排出されるからです。

ただ、ベイプを吸うことで生じるリスクがあるのではないかと言われていることも事実です。
そこで、体に悪いベイプとそうでないベイプの見分け方についても解説していきます。
ベイプの危険性について調べている方は、ぜひ参考にしてください。

執筆者:Tahara Sayumi(医師・研究者
経歴:医学部医学科卒業後、大学病院にて勤務。病理専門医資格を有する。
現在は米国The Ohio State University Comprehensive Cancer CenterにてPostdoctoral Researcherとして研究留学中。自身もCBDやCBN等、カンナビノイドの活用性に可能性を感じており、臨床応用が進む米国現地における最新の研究成果や論文をベースとした、研究者視点での執筆を得意とする。

医師やコンディショニングの専門家と共同で開発した、ヘルシーなベイプ

目次

ベイプを吸うと肺に水が溜まるのか?

みなさんは「ベイプを吸うと肺に水が溜まる」という噂を耳にしたことはありますか?
なぜこのような噂が広まっているのでしょうか?
今回は、「ベイプを吸うと肺に水が溜まる」という見解は事実なのか解説していきます。

結論をいうと、ベイプによって直接的に肺に水が溜まる事はありません
なぜなら、口から体内に取り込んだ水蒸気は毛細血管を通して吸収されたり、呼気の一部として排出されたりするため、「肺に水が溜まる」いう問題は起きないわけです。

例えば、喘息患者さんが病院で使用するネブライザーをイメージすると分かりやすいかもしれません。
ネブライザー使用中は大量の水蒸気を吸引していますが、肺に水が溜まることはありませんよね。
ペイプも同じ理屈なのです。

ベイプは通常のタバコとは異なり、大量の水蒸気を吸うシステムになっています。そのため、肺に入った水が溜まってしまうと心配された結果、上記のような噂が飛び交ったと推測します。

ベイプが体に悪いと言われる理由

また、「ベイプが体に悪い」と言われているのは、どうしてなのでしょうか?
ここでは、3つの視点からベイプが危険視される要因について説明していきます。

理由1 オイルを吸入することに対する懸念がある

第1に、オイルを吸入することに対する懸念が「体に悪い」という印象を与えていると考えられます

当然ながら、ベイプから発生する水蒸気は呼吸機能の中枢となる肺に直接届く物なので、成分をチェックすることがとても大切です。ベイプの際に使用する溶剤は全てoily liquid baseで、このオイルの中にフレーバーやカンナビノイド等、様々な目的成分が溶かしてあります。

残念ながら現在、このオイルを吸入すること自体が炎症反応を惹起する原因である、という議論が一部でなされており、特に、ビタミンEは肺へ直接的に吸入されると、刺激性物質になって肺障害を引き起こすおそれがあると言われています。

ベイプリキッドの主な成分はプロピレングリコール・植物性グリセリン・香料です。今の所ビタミンEはTHC含有リキッドのみに含まれる、との記載が見受けられます。日本ではこのTHC含有リキッドの販売は禁止されているので、ビタミンEに関しては危惧事項から外せるかもしれません。

しかしながら、ここで強調したいのは、普段食品としての摂取、または外用薬としての利用が健康のために推奨・可能である成分でも、直接吸入するとなると話が変わってくるという点です。ベイプを利用する際は、この事実を念頭に置き、上手に付き合うようにしましょう。

理由2 不透明性の高いリキッドが横行した

第2に、不透明性の高いリキッドが横行したことも健康面の不安を助長する理由として考えられます

未成年者の喫煙はどこの国でも禁止されていますが、法律のみでは防ぎきれていないのが現実です。ベイプの小型化に伴い、人目を盗んで利用することが容易になってきており、アメリカでは未成年者のベイピングが問題視されています。

その中で、特に若者たちの間で、規制されていないリキッドや密造品、闇取引されている大麻入りリキッドの使用が増えているのです。いうまでもなく、成分の不明な怪しい溶剤を体内へ直接吸入するのは、非常にリスクが高く、安さや外形に惹かれ、中身を考慮せず吸入するのは恐ろしいことです。カリフォルニア州キングス郡公衆衛生局副局長のNancy Gerking氏は、「彼らは空のカートリッジをどこからか手に入れて、自分たちで作った製品をそこに詰め込んでいると思っている」と語りました。「彼らが何を添加しているのか、それともまったく別の何かを使っているのか。私たちにも分からない」とも話しました。

 ベイプ購入の際は、信頼できるブランドから購入し、含有成分の確認を怠らないようにしましょう。決して内容が不透明な商品は購入しないなど、自分の体は自分でしっかり守るようにしましょう。 

MUZE」では、品質基準の厳しい欧州の認証機関の認証を受けたスイス産のオーガニックカンナビノイド原料を使用しています。また、医師と共同で、製品使用時の体感や満足度、そして安全性に拘った製品開発をしており、使用する原料全てに独自の高い品質基準と安全基準を設けております。

医師やコンディショニングの専門家と共同で開発した、ヘルシーなベイプ

理由3 「ベイプによって引き起こされる肺疾患」

「ベイプによって肺障害が起こると聞いたことはあるけれど、本当?実際どんな病気になるの?」このような疑問への回答を、ハーバード大学、ジョンズホプキンス大学及びクリーブランドクリニックの情報を引用し、まとめていきます。

以下、ベイプによって実際に引き起こされうる疾患の概要です。

―Asthma(喘息):気道の炎症により空気の通り道が狭くなり、咳・息苦しさ・喘鳴などを引き起こす。喘息発作は命に関わることがあるので、軽視してはいけない。

―Popcorn lung(bronchiolitis obliterans、閉塞性細気管支炎):細気管支炎によって咳・喘鳴・息苦しさが引き起こされる。Diacetyl(ジアセチル)という物質によって引き起こされることがわかっており、米国ではmicrowave popcorn factoryの労働者に多く発症した。Diacetylはベイプの香料のなかに頻繁に含まれている成分である。

―EVALI(e-cigarette, or vaping, product use associated lung injury):ベイピングによって引き起こされる重篤な疾患。広範な肺障害を引き起こし、咳・息苦しさ・胸痛・発熱・嘔吐・下痢・腹痛などの症状を呈した後、死に至ることもある。

 馴染みのある疾患名から始めて聞いた疾患名まであったでしょうか。いずれも呼吸器官において炎症が惹起されることによって引き起こされます。上で説明したビタミンEのみでなく、ジアセチル・ホルムアルデヒド・アクロレインなども原因物質として挙げられています。これらは特に外国産のカートリッジには高確率で含有されている成分なので、例え症状が出ていなくても、ベイピングによって自分の肺内で大なり小なり炎症が引き起こされていると考えておきましょう。 

ベイプの安全性を示す根拠

ベイプは現在爆発的に普及していますが、ここまで有名になった裏には「ベイプは本来の葉巻タバコよりも安全」という噂が広がっているからではないでしょうか。その噂は本当なのか?実際にどのようなメリットがあるのか?その真偽について、調べていきたいと思います。

「通常のタバコよりも有害物質が少ない」

従来のタバコに含まれる有害物質として、タール・一酸化炭素・ニコチンが挙げられます。これらは発癌性を有し、血管の萎縮や血圧上昇を引き起こします。また、ニコチンが依存性に影響することは周知の事実です。

しかしながら、一般的に日本国内で購入できるベイプにはこれらの成分が含まれていません。ニコチン含有電子タバコを取り扱うのであれば、これは「医薬品」の扱いとなります。つまり日本で企業が広く販売したければ、厚生労働省の承認が必要となるのです。医薬品扱いのベイプを購入する際は、ニコチン含有の可能性があるのでご留意ください。

一方、個人的に輸入する商品は例外です。ニコチンの入ったベイプでも、個人的な使用目的であれば手に入れることは不可能ではありません。ただし個人輸入の際、成分の不透明性が危惧されます。上に記した通り、誰が何の成分を混入させているのかわからない場合はとても恐ろしいです。個人的に輸入する際は、生産元や輸入ルートなど、商品の信憑性を十分確かめてからご使用ください。

「ベイプから発生している煙はただの水蒸気」

通常のタバコと比較し、副流煙による他者への悪影響が少ないのもベイプの利点と考えられています。ベイプ自身にタール・一酸化炭素・ニコチンが含まれていないのであれば、もちろん副流煙にもそれら有害物質は含まれていません。非喫煙者が無実の健康被害に巻き込まれなくなるのは嬉しいことですね。

しかし、これはあくまでベイプ自身に有害物質が含まれていない場合のみです。日本で通常販売されるベイプは、ニコチンやTHC、ビタミンE(一部の国内製品には含むものもあり)が含まれていないので、比較的健康被害リスクの低い部類に入る印象です。しかしながら、不確実物質を肺内へ直接吸引するリスクは常に伴いますので、そこはご留意ください。

一方、輸入製品となると話は変わってきます。一定レベルのTHCやニコチンを含有している商品があふれており、この場合は「副流煙はただの水蒸気だ」という話は神話となります。有害物質含有ベイプを吸うことは、喫煙する当人の健康被害のみでなく、周囲の人への副流煙被害も同時に引き起こされ、通常のタバコと同程度の注意が必要ですのでご注意ください。

環境に配慮した設計がなされている

最後に、ベイプは従来のタバコと異なり火を使う必要がありません。また、吸い殻のゴミは出ませんし、タバコ独特の嫌な匂いを発したり、衣類に付着することもありません。以上の点で、環境にやさしいと言える可能性があります。

ベイプを試すなら品質保証のされた リカバリーベイプ「MUZE」

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医師やコンディショニングの専門家と共同で開発した、ヘルシーなベイプ

リカバリーベイプとは【最短で、最高のコンディショニング】をブランドコンセプトに、コンディショニングをサポートするウェルネスブランドの「MUZE」が提供している商品です。
MUZEは圧倒的な体感や満足感を提供するプロフェッショナル品質のセルフケアアイテムとして、医師やコンディショニングの専門家と共同で製品開発する等、サイエンスとメディカルを融合させたリカバリープロダクトを展開しています。
独自の厳格な安全基準から国内生産を貫いており、使用するカンナビノイド原料においても最高ランクのスイス産オーガニック原料を使用するなど「最高品質のモノづくり」に拘っています。

勿論、上記で述べたニコチンやTHC、ビタミンE、ジアセチル・ホルムアルデヒド・アクロレインなどの危険性の高い成分は全て含んでおりません。

ベイプは直接私たちの体内へ取り込まれるものです。購入する際は、MUZEのように信頼性の高い、高品質保証のされた製品を推奨します。

まとめ

ベイプは自らの商品選びを怠らなければ、依存性が低い・有害物質に暴露されない・副流煙による周囲への健康被害もでない等、従来のタバコよりも安全でメリットの多い代替品になり得ます。一つだけお伝えしておかないとならないのは、どんなに高品質な商品を選択したとしても、リキッドを吸入すること自体が体内で炎症を惹起するので、人によっては重篤な疾患に陥る可能性を常に秘めているという点です。
それを考慮した上でベイピングをする際は、安全な製品を確実に選ぶことが最重要となります。物価高騰で安い商品に目が行きがちな昨今ですが、ご自身のために、品質保証のされた商品をご選択するよう心がけてください。

CBDとメディカルを融合させたセルフリカバリーアイテム 「MUZE」

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